今、SNSなんかを見ても「酵素ダイエットで痩せた」「酵素飲んだら細くなった」「酵素ドリンク飲んでると太りにくい」なんて投稿をよく見かけるようになりました。もともとはモデルさんなど特殊な職業の人が行うダイエットだったのですが、今ではかなり一般的なダイエット方法になってきています。酵素ダイエット=効果が出そうと思っている方も多いのではないでしょうか。たしかに酵素ダイエット経験者は成功者が多いと言われています。それでもいくつかの点で気をつけなければならないことがあります。ここでは酵素ドリンクを使ったダイエットの注意点をまとめてみました。


飲むだけで痩せるなんてことはない


酵素ダイエット未経験者の方に覚えておいてもらいたいのは酵素ドリンクを飲むだけで痩せるなんてことはまずありえないということです。SNSを見ていたりすると酵素ドリンクを飲むだけで痩せるという印象を受けがちですが、そうではありません。

酵素ダイエットは酵素ドリンクを食事に置き換えることによって1日の摂取カロリーを減らすことを目的としたダイエットになります。

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まずは1日1食の置き換えから始めてみるといいでしょう。短期集中型なら1日2食ないし3食の置き換えを2〜3日の単位で行ってあげるといいでしょう。短期集中型の酵素ダイエットをプチ断食と言ったりもします。週末を使って行えば体を酷使する心配もありません。ただ、健康的にダイエットを行うなら1日1食の置き換えをおすすめします。健康第一で考えるべきだからです。




頭痛や体のフラつきを感じたら一旦休止すること


酵素ダイエット経験者によくありがちなこととして、頭痛や体のフラつきを感じるということが挙げられます。実に酵素ダイエット経験者の半数以上が頭痛やフラつきの経験をしたことがあるそうです。

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頭痛や体のフラつきを感じるのは、酵素ダイエットをするときに極度に食事制限をして血糖値が下がるためです。血糖値が下がることによって、通常、糖をエネルギーに使うのに対し、脂肪が分解されてできたケトン体をエネルギーの代わりに使うようになることで頭痛やフラつきを感じるようになると言われています。

軽度であればまだ問題ありませんが、症状が重度な場合はお粥やスープ類を取り入れるなどして絶食することはやめたほうがいいですし、健康的にダイエットを行うために酵素ダイエットを一旦休止することも考えるべきです。健康第一で行うことをおすすめします。




食生活の見直し(炭水化物からタンパク質へシフト)


酵素ダイエットをする場合、「食生活」を見直す必要が出てきます。まずは主食についてですが、酵素ダイエットの目的は糖質を減らすことが主な狙いでもあるので、炭水化物(糖質)を減らすようにしましょう。その代わりとしてタンパク質を摂ることを意識してあげるといいです。タンパク質には筋肉をつくる働きがあったりして、代謝のいい体つくりあげるのに欠かせない栄養素だと言われています。

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ちなみにですが、タンパク質は大豆食品をはじめ、お肉やお魚から摂ることができます。お肉の部位は鶏ささみや胸肉がおすすめで、お魚ならサバやイワシなどオメガ3脂肪酸を多く含むものが特におすすめです。

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それと「水分補給」についても考えましょう。酵素ダイエット中は極端な食事制限をすることになるため、食事からの水分摂取量も減ってしまい、体が水分不足を引き起こすことがあります。なので、お水や炭酸水を日頃から飲むように心がけてあげることが大事です。お茶やコーヒーはカフェインを多く含むため、胃が空っぽな状態だと胃痛を起こしたり、吐き気を催す可能性がありますので避けましょう。お水は体を冷やす可能性もあるので、寒い時期なんかは白湯でもいいでしょう。白湯は体を温めるのに効果的で代謝向上にもつながります。